レポート株式会社アリサカ

2008/05/27

TDB企業コード:880272262 宮崎県宮崎市 アミューズメント施設経営 ジャスダック上場 会社更生法の適用を申請へ 負債135億3207万円

「宮崎」 (株)アリサカ(資本金9億2265万円、宮崎市本郷北方2485-20、代表有坂順三氏ほか1名、従業員163名)は、5月27日開催の取締役会において、6月3日に宮崎地裁へ会社更生法の適用を申請することを決議した。

 申請代理人(予定)は、衞藤彰弁護士(宮崎市旭1-1-23、電話0985-22-2758)。

 当社は1976年(昭和51年)10月に設立。大型ゲームセンター『アーバンスクエア』およびゲームセンターにボウリング場、バッティングセンター、ビリヤードなどを併設した『ジョイプラザ』などのアミューズメント施設の経営を展開。同施設は宮崎県を中心に福島から熊本まで42店舗(うち4店舗は共同店舗)にまで拡大し、2003年3月期に約44億9500万円であった年収入高は、2007年3月期には約99億1400万円にまで伸長していた。

 しかし、相次ぐ出店に伴い、有利子負債やリース残高が大幅に増加し、収益確保が困難な状況になっていた。こうしたなか、2008年3月期の会計監査において監査法人の指摘により、過年度における棚卸資産の過大計上や店舗改装費の架空計上などの不適切な会計処理が判明したとして、5月27日に同決算発表の延期を表明。今後、大幅な売り上げを短期的に見込むことは不可能であるうえ、適正な会計処理がなされれば債務超過となる懸念があることから、自主再建を断念した。

 負債は約135億3207万円。