レポート株式会社光輪モータース

2008/04/24

TDB企業コード:981045637 東京都台東区 オートバイ用品小売 自己破産を申請 負債161億1100万円

TDB企業コード:981045637

「東京」 (株)光輪モータース(資本金5000万円、台東区上野7-10-1、代表若林久治氏、従業員34名)は、4月23日に東京地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は柴原多弁護士(港区赤坂1-12-32、電話03-5562-8500)ほか6名。

 当社は、1961年(昭和36年)1月に(有)光輪モータースとして設立した、オートバイ用品、パーツの輸入・小売業者。65年9月に株式会社に組織変更、東上野の昭和通り沿いに位置する「上野バイクタウン」の中心的存在となっていた。ピーク時には同地区に二十数店を展開、一時は大阪店も開設し、外国製のヘルメットを中心にウエアやパーツを販売して92年12月期には年売上高約94億円を計上していた。

 しかし、その後はオートバイ販売台数の減少や、東上野地区の再開発で上野バイクタウンの地盤沈下によって販売不振に陥ったうえ、社員に対する賃金未払いなどの訴訟が相次いで企業イメージが低下、2007年12月期の年売上高は約5億5900万円にまで落ち込んでいた。

 売り上げの低迷から金融機関への返済も遅れて、2003年にはメーンバンクが債権を整理回収機構に譲渡。大半の不動産が競売にかけられたため次々と店舗を閉鎖していたが、残った店舗の所有者の申し立てで明け渡しの強制執行が4月25日に迫ったため営業続行が不可能になったと判断、今回の措置になった。

 負債は約161億1100万円が見込まれる。