レポート福島交通株式会社など2社

2008/04/11

TDB企業コード:180065221 福島県福島市 路線バス・鉄道事業 会社更生法の適用を申請 負債81億700万円

「福島」 福島交通(株)(資本金27億円、福島市東浜町7-8、代表武藤孝志氏ほか2名、従業員787名)と関係会社の福交整備(株)(資本金1000万円、福島市北矢野目字江下10-1、代表齊藤健一氏、従業員63名)は、4月11日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請した。

 申請代理人は河本茂行弁護士(東京都港区赤坂1-12-32、電話03-5562-8500)ほか。

 福島交通(株)は、旧・福島交通(株)が経営難に陥ったことから、旧・日本債券信用銀行主導のもと、86年9月末をもって整理されるに際し、同社の手がけてきた路線・貸切バス事業および鉄道事業(飯坂線)の受け皿会社として1986年(昭和61年)7月に設立。2001年には不動産販売事業も開始し、93年9月期には年収入高約117億1900万円をあげていた。

 しかし、本業の交通部門の売り上げは次第に低迷。2006年には不動産部門を廃止したこともあり、2007年9月期の年収入高は約59億5100万円にダウン。この間、不動産売却、営業所の閉鎖、不採算路線の廃止などにも取り組んだが、業況は好転せず、自主再建を断念した。

 福交整備(株)は、1971年(昭和46年)10月に設立。福島交通向けのバス整備、燃料販売のほか、一般向け車両整備、ガソリンスタンド経営などを手がけ、94年9月期には年売上高約28億円をあげていた。しかし、福島交通の業績低迷の影響から2007年9月期の年売上高は約18億3800万円にダウン。福島交通と同様の措置となった。

 負債は福島交通(株)が約73億9000万円、福交整備(株)が約7億1700万円で、2社合計では約81億700万円。