レポート株式会社アジャクスなど2社

2008/02/22

TDB企業コード:201661715 神奈川県横浜市中区 続報、マンション分譲 自己破産を申請 負債130億8000万円

「神奈川」 既報、(株)アジャクス(資本金4億5000万円、横浜市中区相生町6-113、代表甲州浩一氏、従業員56名)と、関係会社の(株)アジャクスライフサポート(資本金1000万円、同所、同代表、従業員4名)は、2月22日に横浜地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は立川正雄弁護士(横浜市中区本町1-3、電話045-664-9115)ほか。

 (株)アジャクスは、2000年(平成12年)10月に設立された新興のマンション分譲業者。「フェリズ」シリーズのマンション分譲を首都圏中心に展開するほか、1棟売りや中古マンション販売も手がけ、地方への進出も積極的に行い業績を急伸。2007年3月期には年売上高約97億9900万円をあげ、株式公開を視野に入れた運営がなされていた。

 しかし、2007年6月に施行された改正建築基準法による建築確認審査期間の長期化から着工、資金回収に大きなズレが生じ、資金繰りが急速に悪化。マンション用地価格の上昇などで、都市部から地方へ展開していた物件の販売も振るわず、2007年9月中間期の売上は約27億4000万円に低迷、約4億5500万円の赤字となっていた。

 こうしたなか、従業員削減をはじめとする経費圧縮に努める一方、商品不動産を値引き販売するなどして借入負担の圧縮に努めてきたが限界となり、今月17日までに事業を停止。自己破産申請の準備を進めていた。

 (株)アジャクスライフサポートは、2005年(平成17年)5月に設立。アジャクスの販売したマンションの管理業務や、インターネットによる物品販売を手がけていたが、親会社に連鎖する形となった。

 負債は(株)アジャクスが約128億4000万円、(株)アジャクスライフサポートが約2億4000万円で、2社合計で約130億8000万円。