レポート株式会社プロウィング

2008/02/21

TDB企業コード:560023753 京都府舞鶴市 経営管理 破産手続き開始決定受ける 負債46億円

「京都」 (株)プロウィング(資本金8000万円、舞鶴市市場龍宮740-9、代表大谷龍作氏)は、2月14日に大阪地裁へ自己破産を申請、20日に破産手続き開始決定を受けた。事件番号は平成20年(フ)第842号。財産状況報告集会期日は6月6日午後1時30分。

 破産管財人は浦田和栄弁護士(大阪市中央区北浜2-5-23小寺プラザ12階、弁護士法人関西法律特許事務所、電話06-6231-3210)。

 当社は、1948年(昭和23年)6月創業、60年(昭和35年)6月に大舞工業(株)の商号で法人改組。土木工事を主体にマンション・商業施設などの建築工事、舗装工事、水道工事を手がけ、国土交通省、京都府、舞鶴市など官公庁からの元請けをはじめ大手ゼネコンなどの下請け工事を受注。2001年12月期には年売上高約140億6600万円を計上し、京都府北部の土木建築業者としてはトップクラスに位置付けられていた。

 しかし、2003年12月期は受注環境の悪化や公共工事の入札時期の遅れなどから年売上高約80億3000万円にとどまり、赤字に転落したほか、不動産購入や関係会社への貸付に伴い借入金が増加したことから、2004年6月に施工部門を新設分割した大舞工業(株)(同所)に移し、(株)プロウィングに商号変更したうえ資産管理会社として再スタートを図った。

 だが、グループとしての財務改善は進まず資金繰りがひっ迫、施工事業を引き継いだ大舞工業(株)が昨年7月2日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請。その後、今年1月30日に開催した債権者集会で再生計画案が否決され、再生手続きが廃止となったことからグループとしての再建を断念し、今回の措置となった。

 負債は約46億円が見込まれる。