レポート株式会社シーエスネット

2008/02/14

TDB企業コード:410222916 東京都中央区 システム・サービス提供 民事再生法の適用を申請 負債38億9600万円

TDB企業コード:410222916

「東京」 (株)シーエスネット(資本金5500万円、中央区明石町8-1、代表西田富彦氏、従業員5名)は、1月31日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、2月5日に再生手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は軽部龍太郎弁護士(港区虎ノ門1-19-10、電話03-5532-1871)ほか。監督委員は近藤登弁護士(港区西新橋1-20-3、電話03-5521-1768)。

 当社は、1997年(平成9年)11月に設立。2000年には医療画像データ圧縮技術の開発および新しい電子カルテシステムの開発について、中小企業創造活動促進法の認定企業となるほか、同年12月には(株)エスビーエス(現・SBSホールディングス(株)、ジャスダック)より出資を受け、同社の持分法適用関連会社となった。その後も医療解析システムや会計システムの受託開発が順調に推移、2006年8月期には年売上高約13億500万円を計上していた。

 この間、2005年に病院向けビデオ・オン・デマンドサービスを開始する一方で、不採算事業からは撤退。ビデオ・オン・デマンド事業の拡販を見込んでいたが予想を下回る結果となったうえ、初期投資を含め金融債務が重荷となっていた。2007年11月には主要債権者向けに説明会を開催し、業績悪化で債務超過に陥り厳しい経営状況にあることが明らかになっていた。

 その後、私的整理に向け多くの債権者から賛同を得ていたものの、一部債権者から同意を得られなかったことから、今回の措置となった。

 負債は約38億9600万円。

 なお、事業譲渡を視野に入れ、既にスポンサー候補との話し合いが進められている。