レポート株式会社フォレステック

2008/01/10

TDB企業コード:982546082 東京都三鷹市 測量業、建設コンサルタント業 官製談合・緑資源機構事件関連 破産手続き開始決定受ける 負債4億7800万円

TDB企業コード:982546082

「東京」 (株)フォレステック(資本金3000万円、三鷹市下連雀3-22-5、代表三宅八郎氏、従業員31名)は、2007年12月21日に東京地裁へ自己破産を申請、2007年12月26日に破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。

 破産管財人は宮川勝之弁護士(東京都千代田区丸の内1-4-2、電話03-3213-1081)。債権届け出期間は2月6日までで、財産状況報告集会期日は4月17日午後2時30分。

 当社は、1961年(昭和36年)2月に設立。林道設置のための測量、設計業務を主体に、土木、利水、森林および緑化、農地事業の調査ならびに設計・監理などを手がけていた。全国でも森林土木コンサルタントを専門で手がける業者が少ないなか、森林土木調査事業のパイオニアとして、技術的な評価は高く、また歴代の代表の大半が林野庁などの森林事業関係者で占められるなど人脈を生かした営業により、官公庁から受注を得て、96年1月期には年収入高約20億3100万円をあげていた。

 しかし近年は、公共事業や国有林事業の縮小から受注の減少を余儀なくされ、2007年1月期には年収入高約5億3400万円にまで落ち込んでいた。

 こうしたなか、当社が関与した農林水産省所轄の独立行政法人緑資源機構が発注した林道測量コンサルタント業務を巡る官製談合事件で、2007年11月に独占禁止法違反で当社の有罪判決が確定。それに伴う罰金や緑資源機構に対する違約金の支払い、また公正取引委員会から納付命令を受けた課徴金が経営を圧迫。さらには国土交通省から受けた指名停止処分の影響もあり、支えきれず今回の措置となった。

 負債は債権者約27名に対し約4億7800万円。