レポートサンマルイ株式会社

2008/01/10

TDB企業コード:985053726 東京都千代田区 医療用品卸 民事再生法の適用を申請 負債60億331万円

「東京」 サンマルイ(株)(資本金6000万円、千代田区神田富山町26-3、代表今井久純氏、従業員140名)は、1月9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は神部健一弁護士(中央区日本橋3-3-11、電話03-3281-7716)。監督委員には安部?弁護士(千代田区丸の内2-4-1、電話03-3214-6211)が選任されている。

 当社は、1963年(昭和38年)8月に設立された医療用品卸で、大正期に創業した同業を継承、今井久(株)として発足したもの。医療用品、介護用品、健康用品、育児用品、健康食品など幅広く扱っていた。

 2000年4月にはアイデアル産商(株)(福島県郡山市)、トーエイ(株)(東京都三鷹市)を吸収合併し、同時に現・サンマルイ(株)へ商号変更。東日本の営業地盤を強化。合併効果もあった2003年3月期には年売上高約137億8200万円を計上していた。

 その後は業界の価格競争のあおりを受けて売り上げは漸減、2007年3月期の年売上高は約112億4700万円にとどまっていた。

 この間、営業所の閉鎖などの合理化や社有不動産を売却するなどリストラを進めていたものの、物流システム構築に伴う借り入れが重荷となるなど資金繰りに余裕はなかった。また、2007年3月期に当期赤字となって以降、取引金融機関の対応も厳しく、2007年12月末にはシンジケートローンの返済が滞ったこともあり、新規の融資が受けられず行き詰まった。

 負債は2007年11月30日時点で約60億331万円。

 なお、債権者説明会を1月15日午後2時より全電通労働会館(東京都千代田区)にて開催予定。