レポート株式会社CCF

2008/01/07

TDB企業コード:989442651 東京都渋谷区 チーズケーキなどの製造販売 破産手続き開始決定受ける 負債12億6000万円

「東京」 「チーズケーキファクトリー」を運営する(株)CCF(資本金4億3000万円、渋谷区円山町28-1、代表中川英之氏、従業員79名)は、12月28日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は田汲幸弘弁護士(東京都千代田区丸の内2-2-2、03-6212-5500)。破産管財人は土岐敦司弁護士(東京都千代田区神田司町2-10-8、電話03-5298-8833)。

 当社は、2006年(平成18年)10月に(株)チーズケーキファクトリー(東京都渋谷区)の事業を引き継いで設立。同社はチーズケーキを主体とする後発の洋菓子メーカーであったが、独自の技術力が高く評価され、マスコミにも取り上げられるなど知名度は高く、2006年6月期には年売上高約16億3700万円をあげていた。

 しかし、積極的な出店に伴い資金繰りが急速に悪化、不採算店舗を閉鎖したものの、2006年11月に入ってから一部債権者に対し債務の一部カットを要請するなど厳しい状況を余儀なくされ、スポンサーからの支援の下、同月から営業を当社に順次移していた。

 当社において不採算店舗の閉鎖を進めると同時に、2007年3月には新規出店を行うなど再び積極的な営業を展開したが、天候不順や同業者との競争激化により、8ヵ月間の稼働となった2007年6月期の年売上高は約10億1400万円にとどまり、約4億3100万円の最終赤字となっていた。

 こうしたなか、収益に改善が見られず、店舗の経費負担に加えチーズなどの原材料価格高騰の影響を受け、支えきれず今回の措置となった。

 負債は約12億6000万円。