レポート株式会社早川工務店

2007/12/03

TDB企業コード:010186739 北海道札幌市豊平区 建築工事 事業停止、事後処理を弁護士に一任 負債34億9100万円

「北海道」 (株)早川工務店(資本金7000万円、札幌市豊平区豊平2条7-1-28、代表早川義行氏、従業員66名)は、11月30日付で事業を停止し、事後処理を尾崎英雄弁護士(札幌市中央区大通西12-4 あいおい損保札幌大通ビル6階、電話011-272-6116)ほか1名に一任した。なお、今後の方針については現在検討中。

 当社は、1941年(昭和16年)10月創業、63年(昭和38年)12月に法人改組した建築工事業者。賃貸用マンション建築と土地付きコンクリート製住宅の建築および不動産賃貸を手がけ、近年は98年に開発した「RC-Zシステム」鉄筋コンクリート住宅の販売が主体となっていた。

 物件の企画・設計・施工から入居者募集、管理まで関連会社と一体となった展開を図り、業容を拡大。2000年8月の東京本部開設以降、千葉・大阪などにも営業拠点を開設するなど本州方面にも進出し、2007年2月期には年売上高約47億9200万円をあげていた。

 しかし、同業他社との競合などから収益面は低調な推移を余儀なくされ、資金面に余裕は見られなかったうえ、今年6月に施行された改正建築基準法による住宅着工戸数の落ち込みから受注は伸び悩み、資金調達力も限界に達し、今回の措置を取るに至った。

 負債は2007年2月期決算時点で約34億9100万円。