レポート医療法人三禄会

2007/04/11

TDB企業コード:240270991 栃木県小山市 病院・介護老人保健施設運営 民事再生法の適用を申請 負債34億3600万円

TDB企業コード:240270991

「栃木」 (医)三禄会(債務超過額1億6154万5933円、小山市卒島244-1、理事長田中勧氏)は、4月9日に宇都宮地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は田原大三郎弁護士(東京都新宿区西新宿6-24-1西新宿三井ビル1504、田原大三郎法律事務所、電話03-5381-4111)ほか1名。事件番号は宇都宮地裁平成19年(再)第3号。

 当法人は、1969年(昭和44年)2月創業、70年(昭和45年)1月に法人改組。「おやまにし病院」を経営、当病院は内科、消化器科、循環器科、小児科、外科、リハビリ科、歯科、整形外科などを診療科目とし、救急指定病院にも指定。隣地では介護老人保健施設「三禄荘」を94年に開業、高齢化という社会背景もあり利用者は年々増加、積極的な拡大策を進め度重なる施設の増床や、デイサービスセンターの開所、またホームヘルパー養成センターの開設等も行い、小山南部地区の中核病院として位置づけられていた。

 その後は、2004年~2005年にかけて茨城県で「つくばクリニック」、「はんがいクリニック」を開設、2006年3月期には約19億3600万円の年収入高を計上、業況は拡大推移となっていたが、茨城県のクリニック開業資金がかさみ、計画通りに事業拡大に結び付かずに採算割れしていた。また、2005年より進めていた中国での病院開設計画や、栃木市内に開業を目指していた医療施設の頓挫などにより資金繰りは悪化、今回の措置となった。

 負債は約34億3600万円の見込み。