レポート医療法人社団善衆会

2007/03/28

TDB企業コード:220146081 群馬県前橋市 病院経営 民事再生法の適用を申請 負債32億円

「群馬」 医療法人社団善衆会(資産の総額953万6292円、前橋市二之宮町1381、篠崎忠利理事長、従業員258名)は、3月27日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は瓜生健太郎弁護士(東京都港区赤坂1-12-32、弁護士法人キャスト糸賀、電話3-5575-8400)ほか8名。
 監督委員には岡伸浩弁護士(東京都港区新橋3-8-8、電話03-5776-7887)が選任されている。

 当法人は、1983年(昭和58年)に開業、同年12月に法人改組された。「善衆会病院」として泌尿器科・外科・内科・整形外科・麻酔科・放射線科、血管外科、皮膚科を扱い、近年はスポーツ医学研究所の運営や人工透析部門にも注力し2006年3月期には約31億円の年収入高を計上していた。この間、整形外科の診療棟を含めて数度の増築を実施、99年3月には総工費約2億2000万円で人工透析の専門病棟を新築するなど設備を拡大してきた。

 しかし、診療報酬の改定や薬価基準の引き下げなど医療環境の厳しさが続くなかで、過剰な設備投資に伴い膨らんだ借入金が収支を圧迫、債務超過の財務状況で新たな資金調達も困難となり支え切れずに今回の措置となった。

 負債は金融債務を中心に約32億円。

 今後は、(株)キャピタルメディカ(東京都港区、医療コンサルティング業)をスポンサーとして再建を図っていく意向。