レポート

丸玉観光株式会社

2006/03/01

TDB企業コード:500044134 京都府京都市東山区 ホテル経営 特別清算開始決定受ける 負債130億円

「京都」 丸玉観光(株)(資本金4億2102万9050円、京都市下京区四条通寺町東入御旅町40、清算人片岡廣行氏)は、2005年4月27日開催の株主総会で解散を決議し、同年12月に京都地裁へ特別清算を申請、2月14日に同地裁より特別清算開始決定を受けていたことが判明した。

 申請代理人は谷澤忠彦弁護士(大阪市中央区安堂寺町1-3-4、電話06-6765-0701)。

 当社は、1948年(昭和23年)7月に設立。64年に「琵琶湖温泉・ホテル紅葉」(滋賀県大津市、後に「旅亭紅葉」)、66年にホテル紅葉の隣接地の琵琶湖畔にレジャー施設「紅葉パラダイス」(のちに「びわ湖パラダイス」、98年閉鎖)、80年に「京都パークホテル」(京都市東山区)、82年に「京都セントラル・イン」(京都市下京区)を開設。

 「紅葉パラダイス」の温泉はテレビCMの効果もあり近畿地区では相応の知名度を有し、ピーク時の90年12月期には年収入高約97億1700万円をあげていた。

 しかし、91年以降、施設のリニューアルで約180億円を投下したことなどから金融債務は膨らみ採算が悪化、毎期欠損を計上していた。

 3つのホテルが稼働していた2003年同期の年収入高は約38億6200万円に減少し、繰越損失約94億円を計上。このため、2004年以降にすべてのホテルを売却し、当社は整理に入っていた。

 申請時の負債は約130億円の見込み。