レポート木村建設株式会社

2005/11/22

TDB企業コード:870016465 熊本県八代市 建築工事 耐震構造計算書偽造問題関連 事業停止、法的手続きを検討 負債138億6600万円

「熊本」 木村建設(株)(資本金9997万5000円、八代市敷川内町970-1、代表木村盛好氏、従業員186人)は、11月21日付の決済が困難となり、11月22日付で事業を停止した。会社側では「今後、法的手続きを弁護士と検討する」としている。

 当社は、1963年(昭和38年)11月創業、71年(昭和46年)7月に(株)木村鉄建建設として法人改組し、77年6月に現商号へ変更した。

 民間建築工事の受注が主体で、福岡市、広島市に支店を設置するほか、93年12月には東京支店を開設して、全国規模で事業展開を行っていた。ローコスト・短工期の建設工法を強みとして、ホテル、マンション、アパートなどの大型物件の建築工事を中心に急成長し、2005年6月期には過去最高の約127億7400万円の年売上高を計上していた。

 しかし、このほど発覚した姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)による耐震構造計算書の偽造問題で、複数の竣工済みのマンションやホテルについて当社が施工者だったことが明らかとなり、建設中の物件は工事ストップに追い込まれるなど対外信用は著しく失墜。

 11月21日に決済難に陥り、今後の資金繰りのメドも立たないことから、今回の事態となった。

 2005年10月末時点の負債は約138億6600万円。