レポート丸村株式会社

2005/06/03

TDB企業コード:400165235 愛知県一宮市 婦人服地・婦人服卸、商品取引業 破産手続き開始決定受ける 負債65億円

「愛知」 丸村(株)(資本金3億2000万円、一宮市栄1-11-8、代表村橋徹哉氏、従業員124人)は、6月1日に名古屋地裁へ自己破産を申請していたが、同月
3日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は石井三一弁護士(名古屋市東区筒井2-7-27、電話052-933-2080)。

 当社は、1921年(大正10年)3月創業、52年(昭和27年)6月に法人改組。名古屋地区上位の繊維問屋で、主力の繊維事業部で婦人物の化合繊織物および毛織物、既製服の卸のほか、自社ブランド「Vanilla Dew」の直営店経営を含めた小売を手がけていた。近時は商品取引業も行い、99年3月期には年売上高約109億6900万円を計上していた。

 しかし、自社ブランドは順調であったものの、同業者との競合に加え、繊維業界の冷え込みから服地などの受注は伸び悩み、2004年同期の年売上高は約90億円に落ち込んでいたうえ、商品取引部門も不振が続いていた。借り入れ負担も重く、業績悪化に歯止めがかからず、リストラなどによる体質改善を図っていたが、資金繰りに改善は見られず、信用不安が拡大していた。

 負債は約65億円。