レポート株式会社インターメディア

2004/08/27

TDB企業コード:986123333 東京都千代田区 DVDディスク製造 民事再生法を申請 負債37億円

「東京」 (株)インターメディア(資本金7億1600万円、千代田区五番町14、代表奥田伸明氏、従業員80人)は、8月26日に東京地裁へ民事再生法を申請、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は上田裕康弁護士(大阪市北区堂島1-1-5、電話06-6341-7405)ほか。監督委員は村上誠弁護士(港区虎ノ門1-26-5、電話03-3580-1021)。

 当社は、2002年(平成14年)9月に、元JASDAQ上場でAV機器製造のシンワ(株)の出資で設立されたDVDディスクの製造業者。他社開発の生産技術を利用して製造に特化した運営で、2003年1月には石川県志賀町の能登中核工業団地に国内初のDVD光ディスクの製造専門工場を竣工し、試作生産を経て同年3月より販売用ラインを稼動していた。DVD機器の急速な普及に伴い需要が増加、60%を越える国内シェアを有するほか、米国マーケット向け商品も扱い、2004年3月期には年売上高約6億800万円計上していた。

 先行投資設備のほか、ライン増設による人件費なども重荷となるなか、生産枚数が採算ラインに到達していなかったうえ、近時は販売単価の下落からコストを下回る価格での販売となり、苦しい繰り回しを余儀なくされていた。

 申請時の負債は約37億円。