レポート日本ハム球団株式会社

2004/06/24

TDB企業コード:983542533 東京都港区 元・プロ野球球団運営 すでに球団経営は今シーズンから新会社へ譲渡 特別清算開始決定受ける

「東京」 日本ハム球団(株)(資本金1000万円、港区六本木6-1-20、清算人山﨑信也氏)は、3月1日開催の臨時株主総会で解散を決議し、東京地裁へ特別清算を申請していたが、6月14日に同地裁より特別清算開始決定を受けていたことが判明した。

 当社は、1946年(昭和21年)12月に設立された元・プロ野球球団運営会社で、日本プロ野球・パシフィックリーグ所属の「日本ハムファイターズ」の運営を手がけていた。日本ハムファイターズは、「東映フライヤーズ」、「日拓フライヤーズ」などを前身とする球団で、73年(昭和48年)11月に日本ハム(株)(大阪市、東証・大証1部)が親会社となって以降は、球団名を「日本ハムファイターズ」に改称し、同社が100%出資する球団として30年の歴史を有していた。

 81年にはパリーグ優勝を果たしたものの、以降は成績低迷が続き、観客収入やテレビ放映権収入などが伸び悩み、また近年は選手の年俸・新戦力の獲得費などの負担が膨らみ、赤字計上が続いていた。

 このため、抜本的な経営改善策として、今シーズン(2004年)から本拠地を“東京ドーム”(東京都文京区)から“札幌ドーム”(札幌市)へ移転し、球団運営を日本ハムのほかに、北海道電力、北海道新聞、JR北海道、ホクレンなど北海道内の財界が出資する(株)北海道日本ハムファイターズ(札幌市、2003年8月設立)に譲渡したうえで、当社は清算手続きに入っていた。

 今回の特別清算による「北海道日本ハムファイターズ」の運営への影響はない。