レポート株式会社ソーホーズ・ホスピタリティ・グループ

2004/05/31

TDB企業コード:988303288 東京都港区 「青龍門」を展開する外食チェーン 民事再生法を申請 負債75億円

「東京」 「青龍門」や「NOBU東京」などの外食チェーンを展開する(株)ソーホーズ・ホスピタリティ・グループ(資本金6億802万5000円、港区愛宕2-5-1、代表月川蘇豊氏、従業員350人)は、5月31日に東京地裁へ民事再生法を申請した。

 申請代理人は小林明隆弁護士(東京都千代田区一番町22-1、電話03-3239-7726)ほか1名。

 当社は、1976年(昭和51年)5月に設立した外食チェーン。台湾料理店「青龍門」や高級志向の和食レストラン「NOBU東京」などを展開し、2001年12月期には年売上高約65億8300万円を計上していた。

 積極的な店舗展開で業容を拡大してきたが、既存店の売り上げが落ち込んでいたうえ、新規出店も思惑通りに収益を確保できず早期に撤退を余儀なくされるケースもあった。このため、2002年同期の年売上高は期初見込みの80億円を大きく下回る、約60億5200万円にまでダウンしていた。

 2002年9月から10月にかけて、代表の知人や外資系ファンドなどに対して総額2億5000万円内外の第三者割当増資を実施し財務面の改善に努めるほか、業績回復の切り札として、多国籍料理店「Olives Tokyo」など7店舗を「六本木ヒルズ」内にオープンしたが、多額の金融債務を抱えるなど資金繰りの悪化が続き自主再建を断念した。

 負債は約75億円。