田安商事株式会社、大成礦油株式会社
TDB企業コード:985371408 東京都千代田区 石油製品販売、ガソリンスタンド経営 民事再生法を申請 負債154億3800万円TDB企業コード:985371408 | 東京都千代田区 | 石油製品販売、ガソリンスタンド経営 民事再生法を申請 負債154億3800万円
「東京」 田安商事(株)(資本金3億2000万円、千代田区麹町2-3、代表横瀬俊三氏、従業員61人)と、グループ会社の大成礦油(株)(資本金1600万円、同所、登記面=江東区永代1-1-8、同代表、従業員45人)の2社は、10月10日に東京地裁へ民事再生法を申請した。
申請代理人は竹内康二弁護士(千代田区内幸町1-1-7、電話03-5511-4400)ほか。
田安商事(株)は、1923年(大正12年)11月創業、66年(昭和41年)7月に法人改組した石油製品販売およびローソク製造業者。石油製品は直営給油所12ヵ所(東京都内6ヵ所、静岡県内3ヵ所、神奈川県内2ヵ所、千葉県内1ヵ所)での小売りが約4割、関係会社の大成礦油(株)などへの卸が約6割を占めていた。エクソンモービル(旧モービル石油)の有力代理店として長年に亘り実績をあげる一方、当社を中核とした田安グループを形成し、石油製品販売を主体のほか倉庫業、真珠養殖業などを手がけ業容を拡大、95年3月期には年売上高約199億5200万円を計上していた。
近年は石油販売の自由化、規制緩和の進行から競合が激化、ガソリンスタンドでの低価格競争が続いていたことで妙味に乏しい運営を余儀なくされ、2003年同期の年売上高は約119億円にとどまり、過去の給油所開設などに伴う借り入れ負担が重荷となっていた。
大成礦油(株) は、1947年(昭和22年)12月に石油類の販売を目的として設立された。85年頃までは重油の扱いが9割を占めていたが、その後北海道へ進出してガソリンスタンドを積極的に開設し、近年はガソリン40%、重油30%、灯油、軽油その他30%の比率で扱い、97年3月期には年売上高約121億4100万円を計上していた。同業者間の競争激化から田安商事とともに業績は低迷、2003年同期の年売上高は約98億5700万円に落ち込んでいた。
負債は2003年3月期末現在で田安商事(株)が約94億500万円、大成礦油(株)が約60億3300万円、2社合計で約154億3800万円。