レポート株式会社ホテルはまつ、株式会社アンサージ

2003/08/29

TDB企業コード:190314447 福島県郡山市 ホテル経営、互助会運営 民事再生法を申請 負債230億円

「福島」 (株)ホテルはまつ(資本金22億円、郡山市虎丸町3-18、代表濱津照汪<はまつ・てるお>氏、従業員127人)と、関係会社の(株)アンサージ(資本金3000万円、郡山市開成3-6-15、同代表、従業員15人)は、8月29日に福島地裁郡山支部へ民事再生法を申請した。

 申請代理人は石川博之弁護士(郡山市堂前町10-12、電話024-932-0367)。

 (株)ホテルはまつは、1988年(昭和63年)12月に設立されたホテル・結婚式場経営業者。福島県内では屈指の本格的な都市型ホテルを経営し、開業当初から国内大手ホテル「ホテルオークラ」の経営指導を受け、東北地区では初めて同ホテルチェーンに加盟、97年12月期には年収入高約34億1600万円を計上していた。

 景気低迷や同業者との競合激化から、2002年同期の年収入高は約26億3800万円に落ち込み、約2億2800万円の赤字計上を余儀なくされていた。個人消費の低迷や、団体客の減少からその後も売り上げは低迷。ホテル建設時の設備投資に伴う多額の借入金が収益を圧迫し、約83億6400万円の債務超過に陥っていた。

 (株)アンサージは、「はまつグループ」の1社で、1969年(昭和44年)4月に設立された冠婚葬祭互助会の運営業者。99年4月期には年収入高約10億300万円を計上していたものの、景気低迷や同業との競合激化から、2002年同期の年収入高は約7億8700万円と伸び悩んでいた。このため、2003年4月以降、業界大手企業とアドバイザー契約を結び経営健全化を図っていたが、(株)ホテルはまつに連鎖する形となった。

 負債は(株)ホテルはまつが約120億円、(株)アンサージが約110億円、2社合計で約230億円。