レポート株式会社グルーヴコーポレーション

2003/06/30

TDB企業コード:400844968 愛知県名古屋市瑞穂区 ビデオソフト卸、映画制作 民事再生法を申請 負債50億円

「愛知」 (株)グルーヴコーポレーション(資本金4億9487万5000円、名古屋市瑞穂区堀田通3-2、代表成澤章氏、従業員90人)は、6月30日に名古屋地裁へ民事再生法を申請した。

 申請代理人は松江頼篤弁護士(東京都港区虎ノ門1-1-23、電話03-3593-8961)ほか3名。監督委員には西尾幸彦弁護士(名古屋市中区丸の内3-5-10、電話052-962-5000)が選任されている。

 当社は、1976年(昭和51年)2月に設立されたのち、95年(平成7年)7月に(株)東海ソフトに買収され、97年(平成9年)7月に現商号に変更した。当初はレンタル店を主販路とするビデオソフトの卸業務のほか、直営店舗によるビデオレンタルショップの運営、映画・ビデオ制作などを手がけていたが、2002年7月までにレンタルショップを大手同業者に譲渡し、現在はビデオ・DVDソフト卸、映画・ビデオ制作を主体に、直営店2店舗(CD・ビデオ販売、居酒屋、カラオケ店)の運営となっていた。

 また、97年5月には当社が企画参加した映画「うなぎ」が第50回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、近年は映画・ビデオ制作にも注力し、大阪、東京、仙台、札幌、福岡に事業所を設置し、ここ数年のピーク時となる99年8月期には年売上高約143億4200万円をあげていた。

 しかし、その後は販売単価の下落によって業況はジリ貧となり、2002年同期の年売上高は約121億5500万円にとどまり、約3億1900万円の当期損失を余儀なくされていた。また、これまでの先行投資により借入水準は高く、運転資金については短期借入金を借り換えながら凌いできたが、今期も業況が伸び悩むなか、先行きの資金繰りの見通しも厳しくなり、今回の措置となった。

 負債は約50億円。