レポート株式会社三ツ星商店

2003/04/01

TDB企業コード:980414511 東京都台東区 玩具・娯楽用品卸 昭和11年創業 事業停止、自己破産申請へ 負債95億円

「東京」 (株)三ツ星商店(資本金6000万円、台東区蔵前1-5-7、登記面=台東区蔵前 2-2-4、代表錦織竝〈みな〉氏、従業員97人)は、3月31日に事業を停止し、事後処理を美村貞直弁護士(港区新橋4-27-9、電話03-3431-4486)ほかに一任した。

 現在、自己破産申請の準備中。負債は約95億円。

 当社は、1936年(昭和11年)6月創業、50年(昭和25年)1月に法人改組された。玩具・娯楽用品の一次卸業者として、プラモデル、エンジン模型を主力に、テレビゲーム、ミニカー、モデルガンなど多岐にわたる商品を扱っていた。特に、プラモデル、模型は伝統的に強く、品揃えが充実していることから業界内外で高い知名度を誇っていた。全国の玩具専門店約2000店の販売先を有するほか、展示会の開催などで販路拡大に努め、92年1月期には年売上高約191億2500万円を計上していた。

 長引く消費低迷、同業者間の競争激化に加え、ヒット商品にも恵まれない状況が続き、2002年同期の年売上高は約132億5000万円にまで減少。この間、マイカルグループなどに対して大口の焦げ付きが発生するなど急速に資金繰りは悪化し、多額の借入金も収益の圧迫要因となっていた。