レポート中和田建設株式会社、中和田住販株式会社

「神奈川」　中和田建設（株）（資本金7000万円、横浜市泉区上飯田町957、代表加賀宏子氏、従業員50人）は、3月3日に横浜地裁へ自己破産を申請した。

　親会社で建て売りの中和田住販（株）（資本金1000万円、同所、同代表、従業員10人）も、同日、同地裁へ民事再生手続き開始を申請した。

　申請代理人は2社とも仁平信哉弁護士（横浜市中区住吉町4-45-1、電話045-662-8619）ほか2名。

　中和田建設（株）は、1928年（昭和3年）創業、54年（昭和29年）9月に法人改組した土木及び建築工事業者。官公庁、地元地主、親会社などからの受注で学校、住宅、工場、賃貸マンションの建築工事や下水道、造園、舗装などの土木工事を手がけて、ピーク時の97年8月期には年売上高約41億7900万円を計上していた。

　公共工事削減などで受注競争が激しさを増し、単価も下落。2002年同期には年売上高約30億7700万円に止まり、不動産取得等に伴う借り入れ負担も重荷となり、営業赤字が続き、資金繰りが悪化していた。

　中和田住販（株）は、1973年（昭和48年）6月に設立、96年2月に中和田商事（株）から現商号に変更した建て売り及び賃貸管理、仲介業者。98年4月期には年売上高約29億8100万円を計上していたが、2002年同期には年売上高約19億9800万円に減少、住宅建築の大半を中和田建設に依存していた事で事業継続が困難となった。

　負債は中和田建設が約18億円、中和田住販が約23億円、2社合計では約41億円。