レポート株式会社お茶の水スクエア

2003/01/17

TDB企業コード:982143516 東京都千代田区 「主婦の友社」が100%出資するビル賃貸、ホール運営会社 特別清算開始決定受ける 負債75億円

「東京」 (株)お茶の水スクエア(資本金6000万円、千代田区神田駿河台2-9-6、代表清算人神田高志氏、従業員8人)は、2002年12月3日開催の株主総会で解散を決議し、12月17日に東京地裁へ特別清算を申請、18日に同地裁より特別清算開始決定を受けていたことが判明した。

 当社は、1964年(昭和39年)1月に大手出版社である(株)主婦の友社(東京都千代田区)の100%出資により同社の不動産部門として設立され、96年9月に主婦の友不動産(株)から現商号に変更した。

 「お茶の水スクエアA館、B館、C館」(東京都千代田区)および「主婦の友社本社ビル」の賃貸管理を主業とするほか、スクエアA館にある「カザルスホール」の運営も手がけ、98年3月期には年収入高約54億5000万円をあげていた。

 しかし、過大な不動産投資とともにグループ企業の資金調達窓口となっていたこともあり、借入金が500億円を超える規模に拡大していた。近年はテナントの撤退などから2001年同期の年収入高は約40億円に低迷、2001年7月には各所有不動産の売却先が決定し、引き渡し終了後に大半の負債を清算したことから、会社解散を決議していた。

 負債は約75億円。