レポート江頭木材株式会社

「福岡」　江頭木材（株）（資本金2000万円、大川市小保641、代表江頭陽一郎氏、従業員62人）は、1月14日に福岡地裁柳川支部へ自己破産を申請した。

　負債は債権者約300名に対し約30億円の見込み。
　申請代理人は内田省司弁護士（久留米市城南町22-10、電話0942-36-6300）ほか2名。

　当社は、1868年（明治元年）創業、1939年（昭和14年）1月に法人改組した当地同業界の最古参業者で、大川地区では規模、知名度ともトップクラスにランクされていた。特に戦後は大川地区を代表する企業として確固たる基盤を築き、地場資材業者間では売上高トップとなり、大川地区木工業をリードし、90年12月期には年売上高約65億9800万円を計上していた。

　しかし、主力得意先である大川地区木工業界の不振の影響から、2001年同期の年売上高はピーク時ほぼ半減の約34億3000万円に落ち込み、欠損計上を余儀なくされていた。このため、従業員削減、経営体質の改善などのリストラ策に取り組み、木工業以外にも販路を拡げるほか、新商品で売り上げ回復を目指したが、業績低迷に歯止めがかからず、期待した新商品も思うような実績があがらなかった。