レポート株式会社マルダイ

2002/08/30

TDB企業コード:340153531 新潟県佐渡郡 新潟県内最大手の味噌製造 明治31年創業 民事再生手続き開始を申請 負債40億3600万円

「新潟」 (株)マルダイ(資本金3億円、佐渡郡羽茂町大橋1553-1、代表井桁義晴氏、従業員103人)は、8月30日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。

 負債は約40億3600万円。

 申請代理人は松嶋英機弁護士(東京都港区虎ノ門5-1-5、電話03-3433-7631)。

 当社は、1898年(明治31年)4月に創業された羽茂味噌(資)<1967年(昭和42年)7月にマルダイ味噌(資)に商号変更>が母体となり、83年(昭和58年)11月に新たに別会社(株)マルダイとして設立、84年3月にマルダイ味噌(資)を吸収合併した味噌製造業者。

 新潟県内最大手の味噌製造業者として約150種類の味噌を製造し、赤味噌55%、白味噌45%の比率で営業を展開、関東方面を主力として県内外に広く販売を行い、ピーク時の2001年2月期には年売上高約37億2900万円を計上していた。若者を中心とした食習慣、嗜好の変化から味噌の消費が低迷し、2002年同期の年売上高は約34億5500万円にとどまっていた。こうしたなか、デフレ市場に合致した価格見直し及び徹底した合理化推進による生産コストの削減を図ったが、売り上げ低下に歯止めがかからず、資金調達も限界に達した。

 なお、同社は再建に向けて、ハナマルキ(株)(東京都目黒区)に支援を要請、ハナマルキ側からは「事業支援については現在検討中だが、マルダイが有する歳月を始めとするブランドの社会的価値に鑑み、マルダイの主要商品の継続販売については、可能な限りで協力する」とのコメントを得ており、今後とも製造販売を継続し、再生を図っていく意向を表明している。