業界情報記事

全国メインバンク動向調査(2019年)

地方銀行、初の全国シェア4割超
〜 楽天・住信SBIネットなど「ネット銀行」、2009年からシェア10倍に増加 〜

はじめに

日本銀行のマイナス金利政策による超低金利の長期化が響き、金融機関にとって厳しい経営環境が続いている。上場地銀103行の2019年9月期中間決算(単体)では、6割超の66行が減益、5行が赤字となった。そのため、各金融機関では店舗統廃合や人員削減を積極的に推し進めたコスト圧縮や、フィンテックなどIT化の推進、活動基盤の拡大に伴う越境融資など、生き残りに向けた施策を続けている。

こうしたなか、インターネット金融サービス大手のSBIホールディングスは「第4のメガバンク構想」を掲げ、第二地方銀行の島根・福島両銀行と資本業務提携を発表。従来、同一地域・県内での地銀同士による経営統合が主体だった地銀再編だが、ここに来て新たに異業態主導による再編の動きが加わった。企業が金融機関に求めるニーズが多様化するなか、地域金融サービスに新たな変革の風が吹くことも予想される。

■帝国データバンクでは、2019年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)をもとに、企業が「メインバンク」と認識する金融機関について抽出し、集計・分析した。また、一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとして集計した。同調査は2018年12月に続き11回目

■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある


調査結果

  1. 1 2019年の全国メインバンク社数トップは「三菱UFJ銀行」となった。企業数は9万9681社となり、2009年の調査開始以降11年連続のトップ。しかし、社数では2009年以来10年ぶりに10万社を下回り、全国シェアは6.80%(前年比0.05pt減)で10年連続の減少となった
  2. 2 業態別に見ると、全国で3メガを含む「五大銀行(都市銀行:三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそな、埼玉りそな)」のシェアは19.82%と前年を0.05ポイント下回った。一方、「地方銀行」(40.07%)は前年を0.42ポイント上回り、11年連続でシェアトップとなったほか、初めて全国シェアで4割台に到達した
  3. 3 地域別では9地域中5地域で「地方銀行」が過半数を占めトップシェア。一方、「五大銀行」は6地域で地域シェア低下、2地域も前年比横ばいで推移した
  4. 4 都道府県別では、「東京都」など5都府県で、五大銀行が地域トップシェア
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