景気・経済動向記事

全国平均借入金利動向調査(2017年度)

国内企業の借入金利、10年連続で低下
〜 都道府県別では「愛知県」が最低 〜

はじめに

金融界の再生を試み、異例の長期政権となった森信親・元金融庁長官が7月に退任したが、低金利政策により地域金融機関の過半数で本業利益(貸出・手数料ビジネス)が赤字となるなど銀行経営は停滞。加えて、スルガ銀行に端を発した不動産投資用ローンに関する問題も発生した。

堅調な景気動向から積極的な設備投資を続ける製造業者や、五輪特需に沸く建設業者を中心に、国内企業には引き続き一定の資金需要が存在する一方で、再建計画が進まずリスケジュールを受ける中小企業も後を絶たない。企業と金融を巡る情勢は、大きな岐路を迎えることになろう。

帝国データバンクでは、企業財務データベース「COSMOS1」を用いて、国内企業の平均借入金利を算出し、集計・分析した。本調査は2017年11月に続き2回目。

■「企業単独財務ファイルCOSMOS1」(83万社・600万期)収録のうち、2006〜2017年度の決算データを集計

■借入金利は、有利子負債(銀行等、保険、ノンバンク、個人借入等を含む借入金、社債、CP等を含む総額)に対する支払利息の割合

■本レポートでは、平均値にトリム平均を用いている。全体の最大値および最小値からそれぞれ10%分のデータを除き、平均を算出した


調査結果

  1. 1 2017年度の全国の平均借入金利は1.33%となり、前年度比▲0.09ptとなった
  2. 2 10年前の2008年度比では▲0.82pt、2008年度以降10年連続で低下している
  3. 3 都道府県別では「愛知県」が最も低く1.10%、最も高い「秋田県」(1.77%)との差は0.67pt
  4. 4 業種別では「不動産業」のみ前年度比0.05ptの上昇
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