業界情報記事

「築地市場内企業」の倒産・廃業動向調査

2003年以降で110社が消滅
〜 業歴30年以上の老舗業者が8割超 〜

はじめに

11月7日に予定されていた築地市場の豊洲新市場への移転について、東京都の小池知事は8月31日、当面延期することを表明した。水産関係を中心とする市場内企業の中には、長引く業績不振から経営的な余力に乏しい業者もあり、なかには倒産や廃業に追い込まれるケースも見られる。

帝国データバンクは、集計可能な2003年1月から2016年8月までに倒産(負債1000万円以上、法的整理のみ)ないし休廃業・解散に至った企業の中から、築地市場<東京都中央区築地5-2-1>内に本社を構える企業(=「築地市場内企業」)を抽出し、年別推移、業種細分類別、業歴別、負債額別に集計・分析した。なお、「築地市場内企業」に関する調査は今回が初めてとなる。

調査結果

  1. 1 「築地市場内企業」の倒産・休廃業等の発生状況を見ると、集計可能な2003年以降の累計で111件判明。年別では2006年(12件)、2013年(14件)、2015年(12件)で2ケタ判明
  2. 2 業種細分類別に見ると、「生鮮魚介卸売業」が84件(構成比75.7%)で全体の4分の3を占めた。以下、「野菜卸売業」(7件)、「農畜産物・水産物卸売業」(4件)などが続いた
  3. 3 業歴別に見ると、「30年以上」の老舗業者が90件(構成比81.1%)を数え、全体の8割を超えた。一方、「10年未満」は2件(同1.8%)にとどまる
  4. 4 倒産した78件を負債額別に見ると、「1億円未満」が54件(構成比69.2%)で最も多く、全体の約7割に達しており、小規模業者の倒産が大部分を占める結果となった
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