2009年5月28日
特別企画:老人福祉事業者・医療機関の倒産動向調査 |
2008年度の老人福祉事業者・医療機関の倒産件数、ともに過去最高を記録 〜老人福祉事業者の倒産件数は3年間で4.3倍に急増〜 |
はじめに
年々深刻化する高齢化・少子化問題。医療・介護の現場での高齢者(患者)とそれをケアする人員の需給バランスは、はやくも崩れ始めている。
介護サービスの現場では、2000年に介護保険法が施行されたことで市場規模は拡大したが、安易にビジネスチャンスと捉えて新規参入した企業も多く、サービスの質やノウハウでの課題も表面化。また、医療業界に目を向けると、医師の勤務医志向の後退から診療所(クリニック)数が増加する一方、病院数の減少で、病床が年々減り続けるという、本来とは逆の現象が起こっている。
こうしたなか、帝国データバンクは、2001年度(2001年4月〜2002年3月)〜2008年度(2008年4月〜2009年3月)における「老人福祉事業者(※1)」と「医療機関(※2)」の倒産(法的整理のみを対象)動向について調査・分析した。
- ※1養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウスを含む)、老人福祉センター、老人デイサービスセンター、老人短期入所施設の運営および、移動入浴サービス、在宅介護サービス(医療は行わず日常生活の介護)を行っている事業者を対象
- ※2病院・診療所・歯科医院を対象。「病院」=病床数20以上、「診療所」=病床数20未満で区別
調査結果
調査結果によると、2008年度(2008年4月〜2009年3月)は「老人福祉事業者」で26件、「医療機関」で40件の倒産が発生し、それぞれ過去最高を記録した。
特に「老人福祉事業者」の倒産は急増傾向にあり、4件(2004年度)→6件(2005年度)→13件(2006年度)→21件(2007年度)→26件(2008年度)と5年連続して前年度を上回った。
このほか、倒産態様別では、老人福祉事業者の82.9%が破産を選択しているほか、倒産業歴別では「設立後10年未満」の倒産は、医療機関が33.3%であるのに対し、老人福祉事業者は72.4%に達している。
詳細は資料(PDF 260KB)をご覧ください。
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