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2010年8月25日

特別企画:主要業界50分野の2010年度天気予測 -2010年8月-

23分野で「改善」見込み、「悪化」は4分野

〜それでも全体の6割が雨もよう、再び下落懸念も〜

はじめに

新興国の需要回復で製造業の業績が底打ちした一方で、国内経済はデフレ傾向から抜け出せず楽観できない状況が続いている。拡大する新興国と緊縮に向かう先進国という構図のなかで、国内経済の動向は内外需ともに「アジア頼み」になりつつある。また、為替相場の動向や政府による経済対策の存廃なども大きな変動要因となっており、先行き見通しは業界によってさまざまである。こうしたなか、帝国データバンク産業調査部では、本日発刊の経営情報誌「TDB REPORT 105号 TDB業界動向2011-I」にて、96業界220分野の業界動向を調査し、2010年度の業界天気を予測した。

そのなかから、主要44業界50分野の2010年度天気予測を発表するとともに、各業界のポイントを取り上げた。

業界天気図は各業界の生産や販売、売り上げ、収益動向などから景況感を総合的に判断したもの。最も景気が良い状態を「快晴」とし、以下「晴れ」、「薄日」、「曇り」、「小雨」、「雨」、最も景気が悪い状態を「雷雨」と7段階で表している。

調査結果

2010年度主要業界(44業界50分野)のうち23分野で改善を見込む

2010年度の業界天気予測は、「快晴」がゼロ、「晴れ」が1分野、「薄日」が3分野、「曇り」が16分野、「小雨」が14分野、「雨」が13分野、そして「雷雨」が3分野となった(図1)。

また、2009年度と比較して天気が「改善」したのが23分野、「横ばい」が23分野、「悪化」は4分野となった(表2)。これは、多くの業界においてリーマン・ショック後の市場の落ち込みが底打ちから反転増加に向かったことや、製造業を中心に業績の改善傾向が強まったことが要因である。

しかし、改善傾向とはいえ、50分野のうち30分野が「雨もよう」(小雨〜雷雨)となっており、鉄鋼や機械、自動車などの製造業では「雷雨」から「雨」、または「雨」から「小雨」程度の回復にとどまっている。

2010年度は設備投資や住宅投資が回復する一方で、政策効果の期限切れから内需が下振れするリスクを包含しており、自律的な回復をみせることができる業界とそうでない業界に分化していくものと考えられる。

表1 2010年度業界天気図の内訳と増減数(2009年度比)

業界天気図 快晴 晴れ 薄日 曇り 小雨 雷雨
2009年度 0 0 5 10 9 16 10
2010年度見通し 0 1 3 16 14 13 3
増減 ±0 1 -2 6 5 -3 -7

表2 2010年度業界天気図の状況(2009年度比)

改善 横ばい 悪化
23 23 4
  • 「快晴」「晴れ」の分野
    2010年度「快晴」はゼロ、「晴れ」の分野は「総合商社」1分野のみとなった。総合商社は資源採掘関連が好調なほか、新興国における需要増が期待されているインフラ関連の整備を先導する役割を担うとして「晴れ」となった。
  • 「薄日」の分野
    「テレビ・ネット通販」「ファーストフード」「教育サービス」の3分野が「薄日」となった。「テレビ・ネット通販」は競争激化で「晴れ」から1段階低下。「ファーストフード」は値下げ戦略によりファミレスなど他の業態から顧客を奪って成長。
  • 「曇り」の分野
    「銀行(主要行)」や「損害保険」「住宅(戸建て)」「医薬品製造」「家電製造」「インターネットサービス」など16分野が「曇り」となった。
  • 「小雨」の分野
    「マンション」「不動産」「紙・板紙製造」「造船」「百貨店」など14分野が「小雨」となった。「ホテル・旅館」および「旅行」は国内旅行需要の回復などにより「雷雨」からの格上げ。
  • 「雨」「雷雨」の分野
    「リース」「鉄鋼(高炉)」「トラック輸送」など13分野が「雨」、また「建設」や「居酒屋チェーン」「人材派遣」の3分野が「雷雨」となった。

主要業界(44業界50分野)の業界天気図の詳細は発表資料(PDF 1.28MB)をご覧ください。

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※ 2010年8月25日(水)発刊の弊社経営情報誌「TDB業界動向2011-I」では、上記を含む、全96業界220分野を網羅した業界天気図を掲載しています。また、主要企業の業績調査や統計資料をもとに、96業界の2009年度動向および2010年度見通しを徹底分析しています。

TDB REPORT 105号「TDB業界動向2011-I」(2010年8月25日発刊)

お問い合わせ先

株式会社帝国データバンク 産業調査部 情報企画課

TEL:03-5775-3163

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