TDB Watching

2009年12月21日

特別企画:太陽電池業界参入・参入予定企業の動向調査

参入予定企業の約半数が2011年までの参入を予定

〜 長期的な市場の成長、低投資を理由に 〜

はじめに

2009年は太陽電池が一躍注目を集めた。2005年に終了した住宅用太陽光発電導入補助金制度が2009年1月に再開、さらに同年11月からは余剰電力の買い取り価格を従来の2倍に引き上げる固定価格買取制度がスタートし、太陽光発電普及のさらなる追い風となっている。これらの普及政策により拡大した需要を取り込むため、国内のメーカーはどのような動きを見せているのか――。

帝国データバンク(TDB)では、2009年4月に実施した「太陽電池関連企業の実態調査」※1をもとに、同調査で判明した太陽電池関連企業558社が属する20業種から5,023社を抽出してアンケートを実施し、太陽電池に関わる企業の動向を探った。回答のあった1,287社のうち、「太陽電池事業へ現在参入している」(以下:参入企業)は112社、「現在参入しており、今後異なるカテゴリーの太陽電池関連事業に参入予定」が8社、「太陽電池事業へ今後参入する予定」(以下:参入予定企業)は115社となった。なお、分析において、参入企業は112社に「現在参入しており、今後異なるカテゴリーの太陽電池関連事業に参入予定」の8社を合わせた120社、また、参入予定企業は115社に同8社を合わせた123社を母数として使用している。

  • ※1「太陽電池関連企業の実態調査」の概要 2009年4月24日にTDBが、企業概要データベース「COSMOS2」および信用調査報告書「CCR」をもとにして、太陽電池セル・モジュールメーカー27社、部品・材料メーカー221社、製造装置(部品含む)メーカー310社の計558社を抽出し、業種や地域別の参入動向を分析。抽出条件は(1)TDBの信用調査報告書に太陽電池の製造に関わる旨の記述がある企業、(2)関連団体などの会員、(3)太陽電池に関する展示会への参加企業、(4)参考文献(5)各企業の報道発表資料に参入についての記述ありのいずれか1つに該当する企業。

調査結果

  • 参入予定企業123社の参入予定時期は、「2010年」が35社、「2011年」が24社となり、参入予定企業の約半数となる59社が2011年までの太陽電池業界参入を予定している。
  • 参入予定企業123社の太陽電池業界に参入する理由は、複数回答の結果、「長期的な成長が見込める産業だから」と並んで、「現事業の技術が応用できるから」を参入予定企業の半数以上が選択し、上位を占めた。
  • 参入企業120社のうち、今後の戦略について拡大する意向を示した企業91社に今後の戦略として重視する項目を聞いたところ、複数回答の結果、「新技術の開発」や「製品の値下げ」が上位を占め、「営業拠点の新設」「人員の増加」「製造拠点の新設」が下位となった。
  • 参入・参入予定企業235社の政府・自治体に望む施策は、複数回答の結果、最も多かったのが「資金的支援」の57社となり、「カネ」に対する支援を求める姿勢が高く、続いて「技術支援」や「産学官の連携支援」が並び、「ワザ」に関わる支援を求める傾向が高くなった。

詳細は資料(PDF 617KB)をご覧ください。

太陽電池業界の動向と今後の展望

※上記アンケートの詳細や、太陽電池業界の動向と今後の展望についてはTDB REPORT101号「2010年のキーワード/太陽電池業界の動向と展望」に掲載しています。また、同誌には回答企業リストも掲載しています。

お問い合わせ先

株式会社帝国データバンク 産業調査部

TEL:03-5775-3073 FAX:03-5775-3169

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