ビジネス講座

第1回:マーケティングとは『ニーズに応えて利益を上げること』

マーケティングってなに?

マーケティングという言葉はよく耳にしますが、具体的に「何を指しているか?」というとよく分からない方も多いのではないでしょうか。実際にマーケティングの定義には様々な表現が存在しています。


<各団体におけるマーケティングの定義>


  • ・企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である(日本マーケティング協会)(注1)
  • ・個人や組織が製品の創造を行い, 市場での交換を通じて自らのニーズや欲求を満たすために行う様々なプロセスのことである(日本オペレーションズ・リサーチ学会)(注2)
  • ・顧客満足を軸に『売れる仕組み』を考える活動(グロービスのMBA経営辞典)(注3)
  •       

このように、さまざまな定義がありますが、「現代マーケティングの父」と呼ばれるフィリップ・コトラー氏は、マーケティングの定義を『ニーズに応えて利益を上げること』(注4)と表現しています。

セールスとマーケティングの違い

コトラー氏のマーケティングの定義を理解するためには、セールスマーケティングの違いを考えると良いと思います。
セールスと言われると、訪問販売や押し売りのイメージが付きまといます。例えば、いかつい男が玄関先に現れて「買うまで帰らないぞ」と押しかけ、欲しくも無い商品を売りつけられる場面を想像してみてください。押し売りされた結果、その商品を買ったとしても、その相手から二度と買うことはないでしょう。
そこにあるのは、相手の都合や購入動機などを考慮しない「自分の都合で」ものを売るという行為です。
これに対して、マーケティングは消費者の要望を聞き取り、相互理解を得ながら、商品を販売していく行為を表します。(図1)つまり、『ニーズに応えて利益を上げること』になるわけです。

図1 セールスとマーケティングの違い

セールスとマーケティングの違い

マーケティング分野の発展

経営学者のピーター・ドラッガー氏はマーケティングについて下記のように語っています。(注5)


  • 『「マーケティング」の目的は、「セールス」を不要にしてしまうことだ。「マーケティング」の狙いは、顧客をよく知って理解し、商品が顧客に「はまり」、自然に「売れてしまう」ようにすることである。』

売れる仕組みを作れば、販売をすることは不要になり、これはマーケティングの究極の形と言えるでしょう。
マーケティングの分野は学術的なアプローチから様々な研究者によって発展している一方で、マーケティングを企業活動に生かそうと、マーケティング部や営業企画部などの新部署を立ち上げ、自社のマーケティングのあり方を模索し、時には営業支援ツールや顧客管理ツールを導入するなど、売れる仕組みを自社で構築するべく、企業活動の現場でも急速に発展しています。
本講座では、企業の実践の場でTDBのデータを活用する事例の紹介を交えながら、マーケティングについて一緒に考えていければと思います。


次回は、マーケティングプロセスについてお話しします。



注1.マーケティングの定義.公益社団法人日本マーケティング協会ホームページ(参照 2016-11-01)
注2.マーケティング.OR事典Wiki.2007(参照 2016-11-01)
注3.マーケティングとは.グロービス・マネジメント・スクールMBA用語集(参照 2016-11-01)
注4.フィリップ・コトラー・ケビン・ケラー.”コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント” 2008年 ピアソン・エデュケーション P.6
注5.ピーター・ドラッガー.”マネジメント(上)”1974年 ダイヤモンド社 P.100
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