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「グッドデザイン賞金賞を受賞した、RESASプロトタイプの先進性とは」

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2015年11月4日、株式会社タクラム・デザイン・エンジニアリング(東京都)の「ビッグデータビジュアライザー」が2015グッドデザイン賞金賞を受賞しました。TDBの企業情報も活用されたこの「ビッグデータビジュアライザー」は、データ活用の大きなイノベーションとも言えます。ここでは、情報活用の新たな可能性をご紹介します。

1. 「ビッグデータビジュアライザー」とは

ビッグデータビジュアライザー[地域経済ビッグデータビジュアライゼーションのプロトタイピングシステム]は、2015年4月21日に公開された経済産業省の地域経済分析システム「RESAS」(日本経済にまつわる膨大なビッグデータを表示するためのシステム)のプロトタイプとして開発されたものです。同システムでは、多様で一見把握の難しい大規模な経済データが、3D空間の中に美しいビジュアルとして展開されるデザイン・機能が構築されました。このプロジェクトは、日本政府がソフトウェアシステムを構築する際に、プロトタイプを本格的に活用する初めての先進的事例となりました。

RESAS

RESAS Industry from takram on Vimeo.

株式会社タクラム・デザイン・エンジニアリングが開発したビッグデータビジュアライザー
※動画は外部サイトにアップされた動画が再生されます

2. グッドデザイン賞受賞の理由

審査員の方からは「政府や企業の持つ膨大なデータを集積し組み合わせ、可視化することでこれまで見えていなかった多くの可能性を導くという野心的なプロジェクト。的確にビジュアライズすることで単なるデータを豊穣で示唆に富んだ情報に変換している。国という単位でのビックデータの活用は世界でも最先端の試みであり、その活用は国、県、自治体、企業などに大きく開かれている。デザインにとってもその力を国の上流工程で利用する意義深い試みである。」(グッドデザインHPより引用)と高く評価されました。

3. どう変わる? データ活用

個々のデータを追い、全体を把握するとともにその特徴をつかむということは、途方もなく大変な作業でしたが、タクラム・デザイン・エンジニアリング社の「ビッグデータビジュアライザー」のように、データをビジュアル化することで、データのもつ情報を俯瞰することや、特徴的なポイントを見つけて、そこを詳しく調べていくことも容易になりました。こうした技術を活用すれば、情報を読み解く専門的な知識やスキルがなくても、直感的に特徴を捉えることができるようになるなど、情報の活用の幅が広がります。

当社においても、これまで115年にわたって蓄積してきた企業情報から、さらなる新たな知見を生み出していくため、先進的な取り組みを行う企業との協業を加速し、より簡単に、より深く、情報を読み解くための研究を続けていきます。

4. 未来へ向けて

ITを活用した情報収集などによるビッグデータがもてはやされている一方で、当社の調査員が足で集めてきた確かな情報は、大学等の研究者や、先進的な取り組みを行う企業などからも注目されています。当社が東京工業大学において共同講座を設置するに至ったのも、当社の保有する企業情報が、先進的な研究をするための土台となる高い信頼性、構造性を評価されたことによるものです。

当社では、今後も情報の活用のしやすさ、あらたな気づきの得やすさ、将来予測の範囲拡大などといった面でも、先進的な研究を行う機関や企業と共同で研究を続けていき、社会の明るい未来の実現に寄与していきます。

お問い合わせ先

株式会社帝国データバンク 産業調査部 先端データ分析サービス課
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