景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
---|---|---|
41.2 | -2.7 | 3カ月ぶりに悪化 |
概況
「島根」の景気DIは3カ月ぶりに悪化した。業界別では10業界中6業界、規模別ではすべてで悪化するなど、幅広い業界・規模で後退局面を示す結果となった。企業からの声では、「政策金利の引き上げによる固定資産投資の悪影響を心配している」(不動産)、「好転する情報がない」(製造)、「取扱商品の値段は上がっているが、給与が増えない」(卸売)、「地域の会社が時間外労働をしなくなり人手不足が起きている」(運輸・倉庫)など、厳しい意見が多く、先行きへの不安が強まっている。
景気DI
中国5県のうち4県が悪化し、『中国』(43.0)の景気DIは前月比1.1ポイント減となり、2カ月連続の悪化となった。「島根」の景気DIは同2.7ポイント減の41.2となり、3カ月ぶりに悪化した。都道府県順位は前年同月17位から31位に後退した。全国(43.6)との比較では2.4ポイント下回った。
規模別DI
「大企業」(41.7)は前月比5.5ポイント減、「中小企業」(41.1)も同2.5ポイント減、「小規模企業」(37.1)は同4.3ポイント減と規模別すべてで悪化となり、前月から一変した。「大企業」と「中小企業」の格差は0.6ポイントとなり、前月から3ポイント縮小した。
業界別DI
10業界中、6業界が悪化、2業界が横ばい、改善は『金融』、『卸売』の2業界のみであった。悪化した業界のうち、『製造』(36.1)は5カ月連続で30台にとどまり、前月比2.8ポイント減となったほか、『運輸・倉庫』(33.3)は前月比22.3ポイント減と大幅に悪化し、全体を押し下げた。
先行き見通しDI
「3カ月後」は43.9(前月46.1)、「6カ月後」は43.5(前月46.5)、「1年後」は45.2(前月47.4)となり、6カ月ぶりに3指標すべてが悪化した。全国(45.3、45.7、46.3)との比較でも3指標ともに下回っており、先行きの不透明感が強まっている。