景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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38.8 | 0.5 | 3カ月ぶりに改善 |
概況
景気DIは3カ月ぶりに改善したが、前月比0.5ポイント増の38.8にとどまった。規模別では、「大企業」が3カ月連続で50を下回るなど、全体を牽引するほどには回復していない。業界別では、『製造』『卸売』『小売』の苦戦が続いている。先行き見通しは、「3カ月後」「6カ月後」「1年後」ともに『東北』や『全国』を下回り、特に、「1年後」は40を下回るなど、厳しい見通しが予想される。年度末を迎える中、沿岸部の大船渡市では大規模な山林火災が発生し、地域・業界によっては今後の影響が懸念される状況にあり、当面は一進一退の景気動向が続くと見込まれる。
景気DI
景気DIは前月比0.5ポイント増の38.8となり、3カ月ぶりに改善し、『東北』(38.6)をわずかに上回った。しかし、3カ月連続で40に届かなかったほか、『全国』(43.5)を下回った。都道府県順位は全国43位(前年同月の順位は全国46位)。
規模別DI
「大企業」は前月比1.5ポイント増の47.0となったが、判断の分かれ目となる50を3カ月連続で下回った。中小企業は同0.5ポイント増の38.0となったが、5カ月連続で40を下回った。この結果、「大企業」と「中小企業」の格差は9.0となった(前月は8.0)。
業界別DI
『建設』は42.4とわずかに改善、『サービス』も43.0と若干改善したが、依然として低水準にとどまった。『製造』は38.9、『卸売』は31.9といずれも前月より悪化し、40を下回った。『小売』は28.9とわずかに改善したが、業界別では最も低い水準が続いた。
先行き見通しDI
「3カ月後」が40.2、「6カ月後」が40.3、「1年後」が39.3と、いずれも判断の分かれ目となる50に届かず『東北』や『全国』を下回った。特に、「6カ月後」と「1年後」は東北6県の中で岩手が最も低く、「1年後」が40を下回ったのは岩手のみである。