レポート

株式会社カズキ高分子

2012/06/01

TDB企業コード:540364881 大阪府大阪市中央区 FRP製品製造ほか 民事再生法の適用を申請 負債40億円

「大阪」 (株)カズキ高分子(資本金1億1780万円、大阪市中央区南本町2-1-10、代表木村一恵氏、従業員48名)は、5月31日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は小谷隆幸弁護士(大阪市北区西天満1-7-4協和中之島ビル5階、電話06-6363-3328)、大西賢一弁護士(大阪市中央区北浜2-1-13北浜藤浪ビル4階、電話06-6233-0495)ほか。監督委員には加藤清和弁護士(大阪市北区堂島浜1-1-5大阪三菱ビル6階、梅田総合法律事務所、電話06-6348-5566)が選任されている。

 当社は、2003年(平成15年)10月(株)メガカズキジャパンとして設立後、2006年(株)カズキに、2007年(株)カズキ高分子へと商号を変更した。創業者木村一美氏が手がける事業を一部継承してのスタートで、元々はFRP(強化樹脂)製品の輸入販売を主業とし、FRP製防音壁や引抜材、波板等の製造を手掛けるほか、パイプ類や脱硫・脱臭装置などを取り扱った。

 2006年7月には、大手商社が100%出資していたエムアイ化成(株)を買収し、塩ビ資材や文具の製造にも乗り出し、出雲工場で塩ビペレット、中国・大連の工場では肥料の製造等を開始。文具分野では修正液などの修正具や油性マーカー等の筆記具で技術力を発揮する一方、風力発電設備向けFRP加工では大手重機械メーカーから高い評価を得ていた。また、中国やフィリピンなど海外に現地法人を設立するなど、株式公開を視野に入れての積極的な拡大策を続け、2005年9月期に約4億6000万円であった年商は、2007年9月期では年売上高約28億4400万円にまで伸長させていた。

 しかしこの間、工場の不動産取得や設備資金、企業買収などの旺盛な資金需要に伴って、金融債務は年商を超える約45億円まで拡大。加えて、2009年3月以降取引先であったシンコウ化成(株)(旧・(株)カズキ化成、2009年6月破産・兵庫)や(株)昭和精機工業(同5月破産・兵庫)、丸十化成(株)(同6月破産・兵庫)が相次ぎ事業を停止したことで多額の不良債権が発生し影響が懸念されていた。

 大幅な債務超過に転落するなか、以降は取引銀行に支援要請を行うなどして立て直しを図ってきたが、奏功せず、ついに今回の措置となった。

 負債は推定40億円。