レポート

野尻眼鏡工業株式会社など2社

2012/02/13

TDB企業コード:390029402 福井県鯖江市 眼鏡枠製造 自己破産申請へ 負債35億円

「福井」 野尻眼鏡工業(株)(資本金9800万円、鯖江市鳥羽町110-1、代表福永邦男氏、従業員50名)と、(株)ノジリ(資本金2000万円、同所、登記面=福井市みのり3-38-13、同代表、従業員8名)は、2月10日に事後処理を寺田直樹弁護士および伊藤幸平弁護士(福井市順化1-24-34モルゲン順化ビル4階、弁護士法人寺田直樹法律事務所 電話0776-28-5545)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 野尻眼鏡工業(株)は、1947年(昭和22年)8月創業、67年(昭和42年)1月に法人改組した眼鏡枠製造業者。当地眼鏡産地のメタルフレームメーカーの中で業容トップクラスにランクし、メタルフレームを主体に金ムクや18金、金張りなどの高級フレームの製造技術に定評があった。また、業界に先駆けて中国進出を果たしチタンフレームの製造を開始したほか、大手眼鏡業者のOEM生産を中心に、ピーク時の97年12月期には年売上高約43億9900万円を計上するなど、県内売上上位の眼鏡枠メーカーに位置していた。

 しかし、近年は景気の低迷から得意とする金ムクフレームなど高級品の売上減に悩まされ、金相場の高騰に伴う高級品の敬遠や販売不振が収益面の悪化に拍車をかけたほか、中国進出に伴う多額の投資が借入増につながり長期にわたる財務面の弱体化という課題を抱えていた。2009年12月期の年売上高は約15億400万円にまで減少、損益面も欠損計上を余儀なくされていたが、中国で中級品クラスのメタルフレームの生産に注力するとともに人員削減などの経費削減を断行し、2010年12月期はOEM・自社販売とも前期を上回り年売上高は約15億9200万円に回復した。
 しかし、今期に入り再び受注が低迷し、多額の借入金を抱えた多忙な資金繰りを背景に、先行きの見通しが立たなくなり自力での再建を断念した。

 (株)ノジリは、1995年(平成7年)3月に設立され、野尻眼鏡工業(株)の販売部門として同社製品を全国の問屋筋を対象に販売し、2004年12月期には年売上高約11億9100万円を計上していた。

 負債は、野尻眼鏡工業(株)が約33億円、(株)ノジリが約2億円、2社合計で約35億円。