レポート

シオタニ株式会社

2009/06/09

TDB企業コード:570008509 大阪府大阪市中央区 綿・合成織物製造卸 破産手続き開始決定受ける 負債73億円

「大阪」 シオタニ(株)(資本金4500万円、大阪市中央区久太郎町3-1-4、登記面=泉佐野市上之郷2236、代表塩谷充史氏、従業員209名)は、6月9日に大阪地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は小田耕平弁護士(大阪市北区西天満3-14-16、電話06-6314-4188)ほか2名。破産管財人は森田英樹弁護士(大阪市北区西天満4-1-2 中之島日光ビル7階、電話06-6364-6558)。

 当社は、1955年(昭和30年)12月に「塩谷織布工場」として泉佐野市で創業後、59年(昭和34年)11月に法人改組。91年3月に塩谷織布(株)から現商号へ変更し、2007年6月に実質本店を現所へ移転した。

 創業50年を超える業歴を有する老舗の綿織物・合成繊維織物製造業者で、泉佐野市の本社工場を起点として70年以降には佐賀県内に肥前、厳木、多久の3工場、島根県に瑞穂工場などを相次ぎ開設。創業期は力織機、以降は順次自動織機、レピア織機などを多数導入して、綿織物60%、複合繊維や機能繊維などの化学合成繊維40%を自社工場で製造し、「SIOX」などの自社ブランドを展開。ジーンズなどのボトムスやレディースカジュアル向け(85%)を中心に、一部ワーキングウエア(15%)向けを手がけ、繊維商社やメーカーを得意先として、92年5月期は年売上高約175億5600万円を計上した。

 当地の繊維業界ではトップクラスの業容で相応の知名度を有していたものの、その後は海外から低価格製品が大量に流入し、競争が激化。このため、94年以降は厳木、肥前、泉佐野の3工場を相次ぎ閉鎖して人員削減を図る一方、過去には遊休地を利用して戸建建売事業の展開を図っていた。また、関連会社の清算、生産設備の圧縮などの抜本的なリストラ策を推し進めたことで、2008年5月期はピーク時の約3分の1となる年売上高約48億9300万円にダウン、採算性の悪化から4期連続で最終赤字を計上していた。

 この間には、過去の設備資金やリストラ資金など伴い、金融債務は年商を上回る水準で推移。2007年秋には前代表が他界するなか、多品種小ロット生産や即納体制で生き残りを目指してきたが、ここにきて先行きの見通しが立たない状況に陥っていた。

 負債は約73億円。